西条酒造協会(理事長 前垣壽男 10社)では西条酒が日本酒としては全国で初めて、中小企業庁のJAPANブランド育成支援事業に採択されました。今後のワールドワイド展開のためのロゴマークとスローガンの開発に昨年より取り組み、この度完成いたしましたのでご報告いたします。また、合わせて西条産地呼称清酒認証基準に則り、「西条酒」と認定された各社の清酒も決定しました。新しいロゴマークとスローガンの下に、西条酒は世界市場で日本酒の代名詞となるよう、積極的なコミュニケーション展開を行う予定です。9月2日には広島半べえ庭園にてG8下院議長サミットのレセプションで西条酒の提供とPRを行います。
西条では、酒造りに適した自然環境の下、十の蔵元それぞれが独自の味の日本酒作りに、昔ながらの伝統的な方法で取り組んでいます。その西条酒の素晴らしさを世界中の人に理解してもらうために、外国人スタッフにも加わってもらい、外国人への調査も行いながらロゴマークとスローガンを開発しました。外国人にとって、魅力を感じながらも入りづらい日本酒の世界。殆どのお酒のラベル・パッケージは漢字のロゴが中心で、外国人には読めない上に焼酎との区別もつきづらい物でした。そこで、新しいロゴとスローガンは日本的な要素を取り入れながら、世界に通用するデザインと英語の表現を通じ、わかり易く語ります。
Saijo「Shu」ではなく、世界中で通じる「Sake」としました。
「日本を味わおう」と、「西条酒」は日本酒の代表と言う存在に留まらず、日本の食文化の代表としてアピールします。
全体は酒枡をイメージし、西条の「西」の文字を表現しています。加えて酒蔵のなまこ壁も模し、印鑑のようにも見え、外国人も日本的と思うデザインです。そこに、西条の空、山、水、田園などの自然をイメージした色を配色し、西洋的でモダンな印象も与えます。
外国人にとって、日本らしいと感じるブラシ・ストローク(筆書き)のデザイン。Saijo(西条)とSake(酒)の頭文字である「S」と西条の天然名水や自然、酒造りの工程の手仕事を表し、デザインした雫の部分は搾られた西条酒を表しています。広島在住で西条酒を愛する女流書道家である安達春汀(しゅんてい)先生に、同じくJAPANブランドである熊野筆で書いて頂きました。
西条酒造協会(10社の蔵元加盟)では、西条でしか出来ない高品質の酒づくりをめざし独自の認証基準をつくっています。この厳しい審査基準をクリアーし、こうじのうまみを活かした、吟醸酒及び純米酒だけが「西条酒」として、その名を名乗ることができます。